4/7 コロナ第4波と、私が働くコロナ病棟

今日、新型コロナウイルスの新規感染者は3000人を超えました。私が住んでいる大阪では、4/7の感染者数が878人と、大阪では初めて800人を超え、医療非常事態宣言が出されました。

今私は、大阪の新型コロナウイルス専門病棟(軽症+中等症)で働いています。今日はその状況を簡単にだけ書いていきます。

私は新型コロナウイルスの軽症・中等症患者専門の病棟で働いています。ICUもある病院のため、重症化リスクの高い中等症患者も多く転送される病棟です。

先月までは陽性患者の割合が少なく、発熱や呼吸器症状のある患者がPCR検査を受け、結果が分かるまで期間を過ごす疑似陽性患者の割合が多かったです。

でもこの一週間は陽性患者が多くなり、COVID19患者用のICUは満床が続いています。
ということは、今私の病棟で入院中のCOVID19患者が急変したり、症状が増悪した場合ICUに移動出来ません。

私の病棟が新型コロナウイルス専用病棟になる前は、一般病棟として稼働していたため、重症管理の経験がない看護師も多いです。重症患者をみるための勉強会等が開催されたり、いざという時には備えていますが、気管挿管・呼吸器患者をみるにはたくさんの知識と経験が必要になります。

医療崩壊という言葉がありますが、もう目前まで迫っているようにも思うし、とっくに始まっている病院もあると思います。

第4波で怖いのは、若い人・基礎疾患のない人の重症化率が高いことです。一部の患者しか変異株の検査はされていないため、どの患者が変異株なのかはほとんどの場合分かりませんが、ウイルスの変異によって重症化率が高まっているのかもしれません。

私の病棟は病床数はそれほど多くありませんが、それでも感覚的に若い人の重症化が増えた印象で、30代・40代でタバコも吸わない、基礎疾患のない人が重症化したケースも実際にみています。そしてCOVID19患者が重症化するときはいつもすごく早いです。

大量の酸素が必要でも、呼吸苦の自覚が乏しいのもコロナ患者の特徴で、理解が追い付かないまま急変していく患者も多いです。

また、患者がコロナ病棟に入院して病状が悪化するということは、家族に会えないまま死んでしまうかもしれないという恐怖も伴います。自分たちを守るために必要最低限の訪室時間にしなければいけない中で、不安を抱える患者や、面会の出来ない家族との信頼関係を築いて関わることはすごく難しいところです。

1波~3波の時よりも、親子で重症化したりするケースも多いため、他の家族を心配しながら自分自身の治療と向き合う人たちもいます。

まだまだ感染者数は増えそうな雰囲気なので、これからもっと忙しくなりそうですが、今後もコロナ病棟の状況についてもアップデートしていきます!

第3派のときは屋久島にいたし、第1波・第2波の頃もコロナ専用病棟で働いていて仕事以外は完全なステイホームだったので、この1年友達や家族にほとんど会えていません。

早く気兼ねなく会いたい人に会える世の中になって欲しいと日々思いますが、この期間をプラスにとらえて、自粛時間で今後のキャリアの土台を築きたいと思います!

コメント

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