【NPO解説】NGOとの違いは?ボランティア?

このブログで詳細は書いていませんが、9月から緊急医療支援系のNGOかつ認定NPO法人での採用が決まっています。

私は看護師で、仕事が決まった=病院だと、当然みんな思うわけなので、

友達や家族に、「NGO/NPOで働くことが決まったよー!」と言うと、帰ってくる返事は大概、

おめでとう!・・・で、NGOって何?

NGOってボランティアでしょ?お金貰えるの?

え・・・それって何かの宗教団体じゃなくて?大丈夫なの?

などという返答がかえってきます。

NGOって何?NPOって何?どう違うの?

という質問に私もうまく答えられるように、今回改めて整理してみました!

日本では認知度が高くないものの、素晴らしい活動をされている団体がたくさんあるので、NPO/NGOについて、知ってください✨

NPO: 非営利組織

NPO(非営利組織)は、「Non-Profit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略称で、内閣府が認証しているNPOだけでも、なんと5万以上の団体が存在します。

様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。

収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益を、分配せず社会貢献のために使うのが、NPOです。

NPOの中でも、NPO法人や、特定NPO法人などがあって、後ほど説明します☻

NGO:非政府組織

NGO(非政府組織)は、Non-governmental Organization(非政府組織)の略称です。

もともとは国連の場で政府以外の関係組織を示すのに使われていた言葉が広まったもので,最近では,NGOは開発,貧困,平和,人道,環境等の地球規模の問題に自発的に取り組む非政府非営利組織を指すのに使われています。

NGOとNPOは両立する

上記を読むと、NPOとNGOは両立する ことが分かると思います。

どちらも市民が主体となり,営利を目的とせずに,課題を解決したり,よりよい社会をつくる活動を行う団体のことを指します。

日本では,海外の課題に取り組む活動を行う団体をNGO,国内の課題に対して活動する団体をNPOと呼ぶ傾向にあるようです。

←ここがややこしいと感じました。海外の課題に取り組む団体=NGOと定義づけされているわけではないけど、日本で「NGO」というと、「国際協力系・海外支援系などのNPO」を指すことが多いようです。

【NPO】非営利=ボランティア?

それってボランティアじゃないの?お金貰えるの?

という、何度も聞かれた問いに答えます。結論から言うと、NPOも収益を得ることは出来ますし、お給料ももらえます。

「NPOは非営利だから、営利を求めない=儲けてはいけない=ボランティア」 と連想しがちですが、

「非営利」は「営利」 を求めてはいけないという意味ではなく、

「利益」 を関係者(構成員)で分配してはならない、つまり 「非分配」 という意味です。

例えば、株主会社だと利益は株主に分配できます。それが株式会社の目的(営利目的)です。

でも、NPOの場合は利益を関係者に分配することなく事業資金に回します。

儲かったお金は地域のための事業や、次の事業に再分配・再投資されるので、資金はより良い社会のために最大限活用できます。

以上からNPOは、会員からの会費や寄附、融資や助成金なども活用して行われますが、同時に収益活動を行い、事業収入を得て活動することが出来ます。

NPOの資金調達についてはこちら→【社会課題を解決する】ファンドレイジングについて

NPO法人と認定NPO法人

ここからはNPOの法人格についての説明なので、そこまで興味のない方は飛ばしてください☻

ここではNPO法人と、認定NPO法人について説明します。

NPO法人とは

NPOは任意団体で条件は特にないため、団体を作りたい!と思ったら、誰でも設立はできますが、 法人格を取得すると、 特定非営利活動法人 (NPO法人)と名乗れます。現在約5万(50810)のNPO法人があります。(2021年06月末時点)

NPOは法人格の有無を問わず、様々な分野で、社会の多様化したニーズに応える重要な役割を果たすことが期待されます。

しかし、法人格を取得することで、 法律上その存在が認められ、法人の名の下に取引等を行うことができるようになります。

NPO法人を設立するためには、所轄庁に申請をして「認証」を受ける必要があります。

認定NPO法人とは

NPO法人の中でも、一定の基準を満たし、所轄庁の「認定」を受けると、認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)となります。現在、認定NPO法人は1210団体です。(2021年度06月末時点)

この制度は、NPO法人への寄附を促し、NPO法人の活動を支援するためにつくられました。

認定NPO法人は税金負担を減らすことができ、寄付者も寄付金控除が受けられるなど、寄付する側にもメリットが多く、寄付が集まりやすくなります。

高い認定基準をクリアする必要があるため、社会的信頼度が増し、その分透明性や適正な運営が継続して求められます。

さいごに

NPOやNGOのこと、少し分かっていただけたでしょうか?

どちらも、 市民が主体となり,営利を目的とせずに,課題を解決したり,よりよい社会をつくる活動を行う団体 です。

日本では認知度が低いものの、国内でも非常に大切な役割を担っていて、意義のある素晴らしい活動をされている団体がたくさんあります。

新卒で入職したり、設立したりするかたも意外と多いです。大学在学中にNPOを立ち上げたりするケースもたくさんあります。

もっと多くの人に活動を知ってもらいたいので、私が就職する団体についてもいつか紹介したいと思います☻

NPOの資金調達についても書いています→【社会課題を解決する】ファンドレイジングについて

読んでくださった方、ありがとうございました!

参考:外務省内閣府NPOホームページ

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