【ミスター・トイレ トイレは世界を救う】 を読んで

おすすめしてもらった、「ミスター・トイレ」ことジャック・シムさんの「トイレは世界を救う」を読みました。

おもしろかったので簡単に記録しておきます。

【ミスター・トイレ】ジャック・シム

ジャック・シムさんは、シンガポール の 社会起業家で、 別名「 ミスター・トイレ」と呼ばれています。

会社経営などを経て、2001 年に国際 NPO 団体 WTO( 世界トイレ機関)を創設。 世界各国で、「ワールド・トイレ・サミット」 開催や「世界トイレ大学」創立、サステナブルなトイレのデザイン・製品開発などの事業を通し、トイレの普及啓蒙をおこなっています。

2013年には、 国連の全会一致でWTOの創設日(11月19日)が「世界トイレの日」に制定されました。

本を読んだ感想

切り口がすごく面白いです!

「くさいものにフタをせず、笑いに変える」をモットーに、タブー視されがちなトイレ問題・排泄問題を、 「世界ウンコ情勢」「社会の糞詰まりを治す」などとユーモアを交えて書かれています。

世界の公衆衛生について書かれた本かと思いきや、世界をよくするためのムーブメントの起こし方、次世代の教育について、勝ち組・負け組の二項対立になっている社会についての問題提起、本当の成功者とは、などが書かれた奥深い内容になっています。

もちろん世界中のトイレ事情についても知れて勉強になりました。

世界中で、未処理の排せつ物によって汚染された水が原因で多くの命が奪われているだけでなく、安全なトイレ環境がないために、病気やハラスメント、レイプなどの危険にさられています。

そういった問題をタブー視して見過ごさず、人の感情を動かして利用し、大きなムーブメントを起こしてきた筆者の経験や考え方は、すごく勉強になりました!

すごく読みやすく、”社会をよくするには” という大きなテーマについても考えるきっかけになる本です。

おすすめです!

書籍版☟

kindle版☟

他にも良かった本の紹介を書いています。今はボーダレスジャパンの田口さんが書かれた、

「9割の社会問題はビジネスで解決できる」

を読んでいて、まだ途中ですがめちゃくちゃ面白いので、また紹介記事かきます。

過去に書いた本の紹介☟

白川優子さん著「紛争地の看護師」を読んで

小川真吾さん著「ぼくらのアフリカに戦争がなくならないのはなぜ?」を読んで

「すべては救済のために デニ・ムクウェゲ自伝」を読んで

映画の紹介も☟

映画月間 国際問題を扱う映画 Part.1※ネタばれあります

その他の記事☟

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