今日は、私がなぜ看護師になって、なぜ国際協力をしたいのか書きたいと思います。
きっかけはあんまり覚えていないけど、小学生のころから漠然と、将来は国際協力がしたいと考えていました。
小学校3年生の時、読書感想文の本を選びに本屋さんに行ったとき、父親に「もうちょっと明るい内容の本選んだら?」と言われつつも ”私たちは今、イラクにいます” という本を選んだのを覚えてます。2003年の、イラク開戦前の平和集会で、13歳の少女が読み上げた、非戦スピーチが書かれた本でした。
その本を読んで世界に興味を持ったような気もするし、それ以前からも、なんとなくテレビや学校の授業で、貧しい人が世界にたくさんいることを聞いて、気になっていたような気もします。
子どものころに難しいことを考えていた訳じゃなくて、ただただ、生まれた場所が違うだけで助かる命が助からなかったり、暴力に怯えながら生きていく人がいる事実に納得ができない。だからそれを解決したい。そのすごくシンプルな思いが、その頃から今に至るまで持ち続けている気持ちです。
医療分野に興味を持ち始めたのは多分中学生の時で、それもきっかけが特にあった訳ではなくて、“国際協力をするなら医療分野だろう” と、知識のなかった私は国際協力と医療分野を結び付け、なんとなく憧れを持つようになりました。このころには母親が自宅で英語教室をしていたので、海外にはさらに興味を持つようになっていました。
高校生で進路を決める際、迷わず看護師を選びました。医療分野の中でも患者さんの一番近くで、密に関われる仕事がしたかったからです。
この時点では国際協力を仕事に出来るということすら知らなくて、ボランティアのイメージが強く、仕事に出来ることを知ったのは看護大学に入ってからでした。
免許を取得して看護大学を卒業し、語学習得のために1年カナダに行ってから、看護師になりました。
看護師になってからも世界で起こっていることに興味を持ち続けていて、知れば知るほど、紛争国や難民キャンプ・貧困地域などの医療が届きにくい場所での活動に携わりたいという気持ちが強くなっています。国境なき医師団のSNSやコラムを読んだ影響もありました。
そこに生まれただけで死んでしまったり病気になったり、医療が受けられなかったり、病院が爆撃の標的になったり、医療者等の知識人が狙われて殺されたり。一部の国や企業・人々が自分たちの利益ばっかり考えて富を増やしていく仕組みとかビジネスとか、医療分野に限らず国際問題・社会問題について勉強するほど、闇が深すぎて気が遠くなるような問題が多くて、絶望さえ感じることもあります、、
そういった問題に取り組むにあたって、看護師というスペシャリティを選んで良かったのか大人になってから悩んだりしたこともありました。けど看護師の仕事はすごく好きで、患者さんの身体面・精神面の両方に関われる、やりがいのある仕事だと思うので、そのスペシャリティを活かして何が出来るのか考えていくと同時に、そのスペシャリティだけにとらわれず、広い視点で取り組んでいきたいです。
国際協力×看護師の記録としてブログをたちあげましたが、日本は”国際”の一部だと捉えています。国内外関係なく、しっかり社会に目を向けて勉強していきたいです。
国際協力を仕事にするために積んできたキャリアについては、以下の記事で書いています。
看護師の私が国際協力を仕事にするまで#2~コロナ流行と留学の断念~
コメント
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